釣り師というカテゴリーではなくなったようだ

このところ、凪が多く、
毎日のようにまるで職業漁師さながらに
早起きしては沖へ出ている。

釣り師といえば、友人と釣果を競ったり、
大物を自慢したりすることもあり、
それもまた釣りの楽しさだと言えるのだが、
もはや、今の自分にはそのような気持ちはすっかり消え失せた。

それほど大物を沢山釣り上げているということもあるが、
それよりも、いつも同じ道具と仕掛けで
淡々と本命一尾をねらう毎日がすっかり日常となっていて、
なぜ大物が釣れたのか、
なぜボウズだったのかというようなことは、
釣り技や操船技術にもかかわりないことが、
よく理解できるようになったからである。

それは、ひとえに、自然条件によるものである。
釣り師のうちは、
自分のミスが大物を逃す原因となることも少なからずあったが、
今はそれもない。

釣れる釣れぬは、
潮と風まかせの自然次第なので、
本命ボウズというのは免れようがないこともよく理解している。
海の条件が好ければ釣れるし、
そうでなければ釣れないというだけのこと。

既に釣り師の領域を超えてしまったが、
釣りそのものの面白さはいつまでも変わらない。
沢山釣ろうとは思わないし、
長時間釣行の末にようやく一尾という方が、
早々と釣ってしまうよりも、いい釣りだったと思うことさえある。

海の動きを読み、
コンタクトへのスタンバイ状態になったことを察知して、
すぐ魚が掛かるのがとりわけ愉しいと思う。

七、八割程度は読み違えないようになったが、
あと一割は上げられる余地が残っているように思う。
その為には、少なくとも
あと200回程度の出船を重ねる必要があると予想している。


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釣れたり釣れなかったり海は気まぐれ

先日の釣りは、
ゲスト二名を乗せ、張り切って出港するも、
からっきしの低条件。
船は流れず、ほとんどが0.0kmのままだった。

6時間も頑張ったが、本命ボウズ。
三人で釣っているというのに、キロ級のマダイすらアタらない。
こんなことは、一年で二、三度あるかないかの、
大変珍しいことだった。

ところが、その次の釣行日は、
強風だったにもかかわらず、
魚たちの食い気が高く、
リトリーブごとに、プレコンタクトがあるといった状況で、
活性の高さは、ぴか一だった。

うねりの為に船が大揺れで、
非常に釣りづらかったので、一時間で納竿したが、
準大型を二尾という、いい釣果に恵まれた。

船は、ずっと1.2kmほどで流れており、
糸はインクラインで、
強風にもかかわらず、着底もよく判った。
もし、潮ボケ気味であれば、こうはいかなかっただろう。

いい条件と魚の食い気が重なれば、
短時間で激釣となるのだが、
低条件で、食い渋れば、前回のように、
長時間粘っても、本命ボウズとなる。

目の前をタイラバが通過しても、
まったく知らん顔する日もあれば、
絶え間なくタイラバを追い掛けようとする日もある。

まことに、海は気まぐれである。
だから、面白い。


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釣果を点数化して釣りの満足度を測るのも面白い

釣果を点数化している。

大型マダイが5点。
良型が3点。
そして、中型が1点で、
準大型は4点、準良型を2点で採点している。

これは、マダイのみで、
釣果音の満足度からすると、
ヒラマサも準本命として価値付けていて、
ヒラゴが3点、ヒラマサが5点となる。

また、食味の満足感も考慮し、
根魚の1kg以上であれば、3点としている。

いずれにせよ、45cm、
あるいは1kgを超えなければ、点数には加えない。

食べない魚は点数にならない。
代表格は、エソやイラなど。

ごく稀にしか釣れないが、
90cm以上のマダイやヒラマサは、最高点の7点が付く。

そのような基準で釣果を点数化してみると、
その日の釣果が数字だけで手に取るように分かる。

二桁得点という日は、大満足だが、
月に一度あるかないか。
大ダイ二尾で10点だが、
単独釣行で二尾というのは、なかなか難しい。

大ダイの場合は、一尾で充分なので、
二時間を超えていれば、
いい条件が続いていても納竿するからだ。

高得点より、1点を取ることが毎日の課題で、
先日、本命の入れ食いとなって、
六尾釣り上げたことがあるが、
すべて中型の合計6点で大満足だったし、
0点のまま長時間が過ぎ、
もう駄目かなと思っていたら、
高級根魚の1kgが釣れて3点獲得し、
大いに満足したこともある。

ドラマティックな展開があれば、
点数以上に満足することも多い。


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釣りがいつまでも飽きないほんとうの理由

趣味は仕事の合間に時々やるもので、
いつもやっていると、仕事になる。
仕事といっても魚で収入を得ている訳ではないので
プロの漁師ではないが、
こういう形の漁師も面白いと思う。

収入を得る必要のないことが
かえって仕事を長続きさせるのだろう。
自分と家族が毎日食べ、
島の友人たちに時々贈るほどに釣れればいい。
九割近くリリースしてもまだ間に合ってしまう。

大半は、オールリリースデーで、
ブラックバスやヘラブナを釣る人々のように
「釣り」のみを楽しむ日もあれば、
島のとびっきり旨い鮮魚を釣る為の
「漁」に専念する日もある。
遠方から来るゲストと和気藹々、
釣りを楽しむのもいい。
いずれもそれぞれに面白い。

面白いといえば、
なんといっても自然の変化が面白い。
条件がそろわないとなかなか釣れないものだが、
一日たりとも同じ日は無いのである。

ある程度予想はするもののほとんどちがったものになる。
現場での臨機応変さが殊更に試されるので、飽きようがない。

船がこう流れるから、あのポイントで流してみようと思うが、
実際に流してみると、思い通りには動かない。
では、別のポイントはどうかと移動する。

そうこうしている内に、
糸が引きずり出されるような大物が掛かったり、
たまには納竿まで本命ボウズだったりもする。

もはや、鯛ラバという釣りが奥深いと思うことはなく、
研究もひと段落しているが、
自然の変化の連続にはいつも
「うーん」と唸っている。

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何気ないひと言に島の良さを実感する

島はいい人が多い。
おそらく、いい人比率は日本でも
有数ではないかと思うくらいである。

フレンドリーで穏やかな人柄がいい。
港では誰彼となく気さくに声を掛けてもらえる。
家の外に出て作業をしていると、
前の農道を通る人々からも挨拶を受ける。
沖に出て、釣りをしていると、
島の人が乗った船から手を振られることがある。

大家さんご夫婦と米をいただいている人々の他には
これといった付き合いはないが、
親しみのある言葉を多くの人から掛けられる。
その度に、心は癒され、
なんだか幸せな気分になる。

働き者が多い。
もう少しのんびりしてもいいのではないかと思うくらいなのだが、
島全体がいつも何らかの仕事をしているといった感じで、
こちらもそれにつられて、ゆったりと過ごしていたはずが、
前よりはずっと小まめに動くようになった。

思い立つ前にはすでに動いているといった感じで、
面倒だと思ったり、
後まわしにしたりするようなことは無くなったことに
我ながら驚いている。

島の人々は、働きつつ頭を使う。
体を動かし仕事をすることで、
知恵や工夫が生まれる。
学ぶことが実に多い。

つい先日、
「いつまでもここ(島)にいてくださいよ。」
とある島の人におっしゃっていただいた。
その言葉をたびたび思い出しては、
ああ、いい島に来たんだなあとつぶやいている。


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プロフィール

藻岩釣三

Author:藻岩釣三
退職後、島に古民家を借りて住み、島の港に船を置かせてもらい、凪の日はいつも沖に出て実釣研究にいそしんでいる。鯛ラバとマダイ料理の研究家。

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