自然が変化し釣りが毎日違っているから面白い

自艇を海に浮かべて釣りをしていると、
よくもまあ毎日毎日変化に富んでいるものだと感心する。

潮、風、流れる速さや方向、
釣れる魚の大きさや数、魚種など、いちいち違う。

釣りが飽きないのは、
その変化がいちばんの理由だと悟って久しいが、
もし、いつも同じだったら、三日で退屈になるだろう。

同じ時間に同じポイントへ行けば
同じ魚が同じ数釣れてサイズも同じというのでは、
これほど興醒めなことはない。

大物が釣れる期待感もさることながら、
釣り人は知らず知らずのうちに、
海という自然の目まぐるしい変化に魅了されている。

釣れない日があるから釣れる日の楽しさは倍増する。
三回続けてボウズが続くと、
今でも意気消沈してしまうが、
その後に釣れた本命マダイの何と美しいことか。

滅多にはお目に掛かれない、
入れ食いの日は、意外にも、
キロ超が三枚も釣れると、もういいかなという気になって、
まだまだ釣れそうな気配の中で納竿する。

何事もほどほどがいい。


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クーラーボックスと掃除機の水洗い

最近、10年以上は使い続けたという
クーラーを買い替えた。

六面真空で、保温力抜群だ。
蓋を開けた時に冷気が感じられるのがいい。

魚の新鮮さがより保てるので、
島の友人たちにも魚をいい状態であげられる。
ただ、作業が一つ増えた。

片付ける際に、丁寧に水洗いするようになったこと。
竿やリールもそうだが、
塩分をしっかり落とせば、長持ちする。

増えた作業はもう一つある。

それは、掃除機。
サイクロンなのだが、
買ってから一度も水洗いしたことがなかった。

先日試しにやってみると、
まるで新品の頃のように吸引力がよみがえったのにはおどろいた。

それ以降、掃除する度に、水洗いをしている。
手間はかかるが、
掃除後の別荘の爽快感がグレードアップするかのようで、
洗わずにはいられない。


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リトリーブの速さを変えてみて感じたこと

長い間、速巻きだった。
冬も夏も速巻き。
ハイギアで速巻きだったので、
相当速かっただろうと思う。

それが、突然に普通のスピードに変わった。
理由は、左肘の腱鞘炎。
痛くて左手では重いものを持てなくなった。

長年の度重なる鯛ラバ釣行が原因なのだが、
今年の五月、六月は、
釣行回数がどちらも二十回を超えるという凪に恵まれたことが、
直接的に腱鞘炎を発症させたらしい。

ファイテンのチタンテープを貼ったり、
ボルタレンのゲルを塗ったりしている。

完治するには、治るまで鯛ラバをしないことがいいのだが、
そんな悪夢のような我慢は無理である。
そこで、負担を少しでも軽くしようと、
リールを、軽量でパワーギアなものにした。

更に、巻きスピードを遅くした。
速いと無意識に竿のブレを防ごうとして力が入ってしまうからだ。

すると、予想通りにコンタクト率がやや下がった。
1、2割減といったところか。
特に、低活性で食い渋る時の確率が下がり、
本命はしばしばプレコンタクトで終わることが多くなった。
なので、本命ボウズの釣行日がたしかに増えている。

いいこともある。
グッとくる魚信が伝わりやすくなった。
ゆっくりの方が、魚との対話がより愉しめる。
次第に釣果に拘らなくなってきたので、
丁度良いかなと自分に言い聞かせている。


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夏の鮮魚レシピには苦労する

弱火でじっくり時間をかけて煮込むと、
旨味をより味わえるので、
煮込み料理が特に好きなのだが、
真夏には適さない。

汗がそれだけで噴出し、
旨味どころではなくなる。
料理は、適切な環境で食べることで、
美味さを感じる。

盛夏のレシピは、
できれば冷えていたほうがいいことは言うまでもない。
普通は、刺身を考えるだろうが、
私はあまり生魚は好みではない。
炙りやたたきで食べるという手もあるが、
やはり、夏は食中毒を考える。
熱を最低限加えたレシピがいいと思う。

まずは、切り身の蒲焼き。
蒲焼きと言えばウナギだが、
根魚の蒲焼きはウナギに勝るとも劣らないほど旨い。
うな丼ならぬ、アコウ丼、タカバ丼、カサゴ丼など、
根魚ならどれも食味は最高である。

甘辛く焼いて、
照りが出たところで、出来上がり。
白米に載せていただくと、
とびっきり旨いが、やや熱い。

そぼろ丼も、
それほど温かい料理ではないので、合格だ。

結構いけるのが、醤油ライス。
切り身と玉ねぎを炒めて醤油などで味付けをして、
冷ごはんを入れ、
わずかに焦げ目ができるまで炒める。
冷ましても美味しいので、
しばらく待って食べるとよい。

もっともお勧めなのが、しゃぶしゃぶ。
昆布だしのつゆを熱したお湯に、
薄切りの切り身をくぐらせて、
灰汁を取り除いて、
ダイコンのツマの上に載せていく。

一枚一枚食べるのではなく、
一食分の量を作る。
その皿にラップをかけて、冷蔵庫で冷ます。
食べる時は、胡麻ドレッシングをたっぷりかけると、
これがまた絶妙に旨い。

白身魚なら何でも旨い。
根魚やヒラメ、マダイやヒラマサも旨い。
これは、猛暑の季節には
二日に一度は食べるというお気に入りである。


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鈎作りで面倒だった手間を一つ省いてみた

十二日間連続出船という、
かつてなかったような激務を経験した。

時化の三日も続けば、
フラストレーションが溜まり、
凪の日はいつ来るのかと焦燥感に
苦しめられるのに比べるとずっとマシで、
うれしい悲鳴とも言える状況だったが、
さすがにここまで出船が続くと、
肉体的疲労がピークに達していたらしく、
体全体が熱っぽくなって、
風邪を引いた時のような状態になり、
気分が優れなかった。

相当疲れていたのだと思う。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」である。
これは島に来て二度目の体験だった。

少しでも負担を軽くしようと、
毎日すべき家事や作業は、徹底的にシンプルにして、
無駄を省くようにしてきた。

消耗品である仕掛けは全く変更無し。
鯛玉も鈎もネクタイやスカートに至るまで
材料も色も数もまったく同じものにすることによって、
ああでもない、こうでもないという無駄な思考時間を削減する。

もっとも消耗が激しいのはフックセットで、毎日3セット。
多い時には5セット作る。
「仕掛けはお任せ」というゲストが乗る前日は10セット作る時もある。

鈎をケチっては釣れるものも釣れなくなる。
面倒な鈎作りをもっと簡潔にする為に
チモトにアロンアルフアを付けるという過程を省いてみた。
付ける時間も乾くのを待っている時間も無駄に浪費される。

以前付けないでいると、
たまにすっぽ抜けがあり、大ダイを逃したことが数回あって、
そういう後悔は二度とご免だと、接着剤で補強するようにしていた。

今回、糸の巻き数を増やし、
じわじわと数回締め上げるようにして、
接着剤なしで実釣したところ、
大ダイを掛けても、
ヒラマサを掛けてもすっぽ抜けはなかった。

これで、鈎の作製も
ようやく完成の域に達したようで、
少しほっとしている。


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プロフィール

藻岩釣三

Author:藻岩釣三
退職後、島に古民家を借りて住み、島の港に船を置かせてもらい、凪の日はいつも沖に出て実釣研究にいそしんでいる。鯛ラバとマダイ料理の研究家。

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